風邪の特効薬が発見された話

雨が続いています。しかもここまで長く降り続く雨も記憶になく。すっかり夏かと思った気温も数字上は下がったけど、強烈な湿気のせいで大して涼しくもない今日このごろ。
そんないかにも体調崩しそうな時分、今回はイギリスで風邪の特効薬となる物質が発見されたという話。
「風邪薬は風邪に効かない」らしい。薬局やドラッグストアに並んでいる風邪薬には、咳・喉の痛み・熱・寒気・関節痛などの症状を緩和する効果がある。ただ、それは病気そのもの効いているわけではなく、あくまで症状を緩和しているだけです。
なぜ風邪薬が風邪に効かないのかというと、風邪のほとんどはウイルスによる感染症であり、原因となりうるウイルスが多種多様すぎるため、到底作りきれないのが現状らしい。そのため、風邪を治すには、結局しっかり休養を取ってガッツリ寝るという昔ながらの手法が一番効く。
そんな中、イギリスの研究者らが、風邪の特効薬となる「IMP-1088」という物質を発見したと発表した。これがなぜ特効薬となるのかというと、ウイルスに効くのではなく、ウイルスが利用する人間のタンパク質に作用するためだということ。ウイルスはNMTというタンパク質をジャックして、ウイルスを増殖させているらしいですが、それを防げるようになるとのこと。しかも効くのが人間側の話なので新たなウイルスが誕生する心配もない。
さらにこの構造は風邪だけでなくマラリア等も同じであるらしいので、結構幅広い病気に効果がありそうとのこと。ここまで特効薬感がすごい発見も珍しい◎
市販されたら間違いなくバカ売れすること間違いなしだし、おそらく他の風邪薬は市場から姿を消すくらいのインパクトがありそうですが、動物実験もまだって話なので、市販されるのはずっと先になりそうです。。。
shirakawa